広帯域RFパワーアンプに関わる技術用語について、以下で解説いたします。
1dB圧縮について
アンプの主要な伝達特性を考慮して...以下を仮定します。
- 線形利得:20dB
- 1dB圧縮ポイント Pg = 19 dB
- 入力1.5Wで出力119W = 19dB = 10Log(119/1.5)
この時、1dB圧密点は119ワットとなります。
デシベル(dB)について
デシベル(dB)は、力について説明する際の比率です。
- Pi=Power Input
- Po=Power Output
- X dB = 10Log10(Po /Pi )
例;
トランジスタは、入力電力10ワットで50ワットの出力電力を持っています。
そのdBでの増幅率は、
10Log10(50 /10) = 10Log105 = 6.9897 ~ = 7.0 dB
100ワットの入力で最大25 Wの出力を持つ減衰器は、次のとおりです。
10Log10(25 /100) = 10Log100.25 = -6.021 ~ = -6.0 dB
dBmについて
dBmは、信号の大きさを示す絶対的な尺度です。
- mはミリワットの略です
- dBmをワットに変換するには、10で割り、10を底とする逆対数を取ります
- 0dBm=1mW となります
- 0/10 = 0
- 100 = 1
- 10 dBm = 10 mW
- 20 dBm =100 mW
- 30 dBm = 1,000 mW = 1 W
- dBmを使用することは、単純にゲインを足し、dBでの減衰を引くことができ、dBmでの最終出力数で示すことができるので、回路を介した出力をみる時に便利です。
- dBWも使用することができます。
- 0dBW = 1 ワット となります。
基本的なRFベンチについて
すべてのシステムのインピーダンスは50Ωです。
50Ωの負荷は無限に長い50Ωの特性インピーダンスを持つケーブルと同じです。